塗料の捨て方を解説!使わなくなった塗料はどうやって処分する?
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塗料の量に応じた捨て方

塗料を使った後、余った塗料を捨てたいけれども捨て方がよくわからないという方も多いことでしょう。塗料は種類や量によって捨て方が異なってきます。少量の塗料を捨てる場合と大量の塗料を捨てる場合についてご紹介します。

少量の塗料の捨て方

少量の塗料を捨てたい場合には、刷毛やローラーを使って新聞紙などのいらない紙に余った塗料を塗りつけます。そうすることで乾燥させてから可燃ごみとして捨てることができますので、ご家庭でも簡単に処分することができます。

大量の塗料の捨て方

買ったもののほとんど使わなかった場合など、大量の塗料を捨てなくてはならない時もあるでしょう。そのような時は残塗料処理材などを使って塗料を固めることで可燃ごみとして捨てられます。水性塗料か油性塗料かで違った処理の方法もあります。

水性塗料が余ったときの捨て方

ここでは、水性塗料が余ったときの捨て方についてご紹介します。

水性塗料が余ったときは、水に流して捨ててはいけません。いくつかの捨て方があります。高吸水性ポリマーや水性塗料処理材、または水コロジーを使って捨てましょう。

超吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)を使用する

超吸水性樹脂は高吸水性ポリマーとも呼ばれ、保冷剤の中身や消臭剤としても使われています。水を吸収する特徴を持っているので、水性塗料を吸収させることもできます。安価ですが、塗料処理材の原料としても使われているので安心して使うことができます。

水性塗料処理剤を使用する

水性塗料処理剤を使うことも、塗料の処分方法として有効です。

水性塗料処理材は水性塗料専用の塗料処理材です。原料として高吸水性ポリマーなどが使用されており、臭いを吸収する活性炭を使った商品もあります。

塗料処理材を余ったペンキに混ぜ、攪拌して固まった後に水分が抜けてから捨てます。

水コロジーを使用する

水コロジーは刷毛洗い後の水を塗料カスと水に分離し、そのまま捨てることができるという商品です。水コロジーの使い方は次の通りです。

  1. ハケなどを洗った水の10%の水コロジーを入れてかき混ぜる
  2. 混ぜてすぐに水と塗料カスが分離し始め、数分で塗料カスが浮かんでくる
  3. 分離した水が透明になったら別容器に水切りネットを張ってろ過する
  4. ろ過後はネットの水を切り、容器の水は下水へ、塗料カスは乾燥させて捨てる

油性塗料が余ったときの捨て方

油性塗料は水と混ざらないため、水道に流すと排水溝に詰まってしまいます。少量なら紙や布に染み込ませてビニール袋に入れ、発火を防ぐために水を少し入れて捨てます。

大量に余った時はオイルドライや残塗料処理剤を使って捨てることができます。

オイルドライを使用する

オイルドライは天然粘土を使用した粒状の吸着剤で、廃油やこぼれた油を処理する物です。

余った油性塗料に同程度混ぜることですぐに固まって捨てることができます。吸着力が強く、粘度の高い塗料にも幅広く使うことができます。

残塗料処理剤(塗料固化材)を使用する

残塗料処理剤を使って油性塗料を捨てることができます。残塗料処理剤は、水性塗料も使うことができます。混ぜるだけで簡単に固まって捨てることができるので大変便利です。水性塗料も油性塗料も余って不要になった場合におすすめです。

残塗料処理剤の具体的な使い方についてご紹介します。

塗料と残塗料処理剤を混ぜる

塗料を残塗料処理剤を使って捨てるには、まず余った塗料を大きめの容器に移し替え、残塗料処理剤を混ぜます。

油性塗料・水性塗料を問わず、余った塗料400mlに対して処理剤1袋30gを全て加えてかき混ぜます。処理剤と塗料がよく混ざり合うようにしましょう。

余った塗料の3倍の水を加える

よくかき混ぜた後は、余った塗料の3倍の水を加えます。再び数分間かき混ぜると、油性塗料は約5倍に、水性塗料は約2倍に膨れ上がります。

下の塗料の量よりも大きくなりますので、あらかじめ移し替える容器は大きめの物を選ぶようにしてください。

塗料がおから状に固まるまで新聞などの上で乾かす

塗料は水を加えた後おから状に膨れますので、古い新聞紙の上などにのせ、油分や水分が抜けるまで充分に乾燥させます。

乾燥させる場所は風通しがよく火の気のない場所を選んでください。また、子どもの手の届かない場所に置くようにしてください。

乾燥したら自治体の定める方法で捨てる

充分に乾燥して油分や水分が抜けましたら、自治体の定める方法で捨てることができます。残塗料処理材にはいろいろな容量の物があります。約30gの残塗料処理剤で、およそ400mlの塗料が処分できます。余った塗料の量に応じて購入するようにしましょう。

一斗缶タイプの塗料缶の捨て方

一斗缶タイプの塗料缶は中身が入っているか、すでに使い切って空になっているかによって捨て方が異なります。

塗料が中に入っている場合はそのまま捨てることはできないので、中身を処理する必要があります。塗料は可燃性の物もあるので、多くの自治体でそのままでは捨てることができません。

中身が入っている場合

一斗缶の中身の塗料が入っている場合は、塗料を処理して缶の内部の塗料を拭き取ってきれいにすることで捨てることができます。

一斗缶の中で塗料が固まってしまっている場合、固まった中身をできる限り取り出すことで捨てられる自治体もありますが、捨てられない場合は業者に依頼することになります。

空の場合

一斗缶の中身が空の場合は燃えないごみや粗大ごみなど、自治体の定めた方法に従って捨てることができます。他の缶と同様に捨てることができる自治体もありますが、一斗缶は中身が洗いにくい形状をしているため、燃えないごみとして出すようにしている自治体もあります。

スプレータイプの塗料缶の捨て方

スプレータイプの塗料缶も他の塗料缶と同じように中身を出した後に自治体の方法に従ってごみとして捨てることができます。

注意点としては、スプレー缶の中身は引火性の物であるため、そのまま捨てることになると他の塗料に比べて危険性が高いということです。しっかりと中身を出してから捨てるようにしてください。

手段1. 中身を全て出す

スプレータイプの塗料を捨てるには中身を全て出さなければいけません。

中身を使い切ったかどうかは、缶を振って確認しましょう。「シャカシャカ」という音や「チャプチャプ」という音がしたらまだ中身は残ってしまっています。

ガス抜きキャップが付属している商品はそれを使用して中身を抜きますが、付属していない場合は新聞紙などに中身を出します。

手段2. ビニール袋の中の新聞紙などに中身を全て出す

中身が残っている場合は、ビニール袋の中の新聞紙などに中身を全て出し切ります。目安としては、「シュー」という音がしなくなるまで出すと良いでしょう。

スプレー缶の中身を出す作業は必ず、風通しが良く火の気のない屋外で行うようにしてください。

手段3. 中身を出し切ったら自治体に従って缶を捨てる

スプレー缶の中身を出し、缶を振って中身がないことを確認した上で自治体に従って缶を捨てるようにしましょう。

また、捨てるためにはスプレー缶の穴あけが必要な自治体もありますので確認しておくようにしてください。

塗料の捨て方に困った時の解決方法

塗料の捨て方に困ったときは、塗料専門業者か不用品回収業者に問い合わせるようにしましょう。
塗料は可燃性物質であることが多く危険な物でもあります。判断に困る物に関しては曖昧なまま自治体のゴミ収集に出すのではなく、問い合わせて聞いてみるのが良いでしょう。

塗料専門業者に問い合わせる

塗料専門業者は塗料を販売するだけではなく、不要になった塗料の回収や処分をしてくれる所もあります。

分離してしまった塗料や缶に塗料がこびりついてはがれない場合などでも対処してくれますし、専門的な知識を持っていますから安心して問い合わせ、相談することができます。

不用品回収業者に問い合わせる

不用品回収業者は塗料や塗料缶を専門としているわけではありません。ペンキ塗料の回収を敬遠する業者もいます。しかし、塗料を問題なく回収してくれるという業者もありますから、一度問い合わせてみると良いでしょう。

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