錆止め(サビ止め)塗料とは?サビが発生する理由から塗り方まで紹介!
塗料販売店向け販売管理システムならPaintnote ↑詳細は画像をクリック↑

こんにちは!今回は、「錆止め塗料」についてご紹介します。錆止め塗料とはどのような塗料なのでしょうか?

錆止め塗料とは

金属が腐食するのを防いでくれる塗料

錆止め塗料を使うことで、金属が腐食するのを防ぐ効果が期待できます。

錆止め塗料の主成分には、溶剤・添加物・樹脂・顔料などが含まれており、錆止め効果を持つ顔料などの働きで、錆の原因となる水と酸素を除去することによって、錆や金属の腐食を防ぐことができます。

錆が発生しない環境づくりをする塗料

錆止め塗料は発生した錆の進行を止めるのではなく、錆が発生しないように、事前に準備・対策をしておくのに役立つ塗料です。

劣化した鉄の生地が顔を出して錆びつきやすくなった、そんな時に錆止め塗料を塗装をしておくことによって、金属が腐食する環境を生み出さないようにすることができます。

錆が発生する理由

錆の原因

梅雨の季節には、特に錆びができやすいと言われています。なぜなら、雨が多い梅雨の時期は錆の原因となる水が付着しやすくなるからです。

付着した水に酸素が加わることによって、酸化状態となった場所には錆が発生します。

錆を放置するのはNG?

錆びついた箇所を放置していると錆の範囲は次第に広がってしまうので、錆は放置してはいけません。

錆は鉄の強度にも影響を与えるので劣化を加速させることにもなります。

錆止め塗料の効果

空気中の酸素から鉄を守る

錆の原因、酸素は日常で徹底的に気をつけるのは難しい存在です。

酸素から鉄の表面を守る効果を発揮してくれるのが、錆止め塗料です。錆止め塗料を塗ることで鉄の表面がしっかり保護されます。保護されている鉄は酸化しにくくなり、錆に悩まされることも少なくなります。

屋根や外壁にも使われている錆止め塗料

丈夫な金属系の材料が使われることも多い住居の屋根や外壁には錆止め塗料が使われることもあります。

外壁は錆が発生しているか確認できますが、高い位置にある屋根は確認しにくい場所です。雨・風にさらされることも多い屋根は、錆の原因となる水と酸素に近い場所です。

錆止め塗料を使用後、その耐用年数はおよそ5年といわれています。

錆止め塗料の種類

油性系

油性系の錆止め塗料は、塗装した表面層が厚くなるという特徴があります。その厚い層は、酸性雨や紫外線などに耐性があり、最も錆を防ぐ効果が高い種類となります。一方で、層が厚い分だけ乾燥させるまでの時間が必要になります。

合成樹脂系

油性系とは反対に、合成樹脂系の錆止め塗料は層が薄く、乾燥までの時間も短いという特徴があります。慣れない人でも綺麗に仕上げやすいことから、初心者に向いています。

エポキシ樹脂系

最近の錆止め塗料で使用されていることの多いエポキシ樹脂系の錆止め塗料は、油性・合成樹脂系に比べると紫外線に弱く、屋外より屋内での使用に向いています。

錆を防ぐ効果は他の種類に比べて低めですが、接着性や耐久性が良いという特徴があります。

錆止め塗料の色

基本の3色

錆止め塗料の基本の色は、赤・白・グレーの3色です。

仕上げ塗料が白やベージュなどの薄い色、または明るめの時には白やグレーの錆止め塗料を使用していきます。

仕上げ塗料がダークな色、濃い黒や茶色などの時には赤の錆止め塗料を使用します。昔は赤の錆止め塗料が主流でした。最近では、赤・白・グレーのどの色も使用されています。

なぜ錆止め塗料には色の種類があるの?

錆止め塗料の色を使い分けるのには理由があります。合わない色を使用してしまえば、仕上げの色に影響してしまうからです。

仕上がりの色に合わせた錆止め塗料を使用することで最初にイメージしていた色に近づけることができます。

錆止め塗料を塗る場所

鉄に塗る時は、錆処理をした場所に

鉄部分に錆止め塗料を塗る時に必要なのが、錆処理を含むケレンという作業です。鉄への塗料の付着を良くする為に大切な作業なので、必ず錆止め塗料を塗る前に行います。

錆がある場合には錆を取り除き、サンドペーパーなどが付いたブラシで鉄の表面を削ります。こうして表面を傷つけることで錆止め塗料が付着しやすい環境にしていきます。ケレン作業をした後、その部分に錆止め塗料を塗っていきましょう。

木材に塗るなら錆止め塗料の種類に注意

木材は雨風にさらされる環境であれば防水性に優れた種類の錆止め塗料を選びます。木部専用などもありますが鉄に使う錆止め塗料でも構いません。

錆止め塗料を塗るタイミング

ベストタイミングは下地の調整後

錆止め塗料を塗る前に下地を作ります。下地作りでは塗る場所にあるゴミや汚れを取って、綺麗にしていきます。落ちにくい汚れはワックスを使う場面もありますが必ず乾燥させる時間も必要です。

劣化によって剥がれている部分などがあれば取り除き、錆があれば落とします。塗る場所の下地が終わったら、錆止め塗料を塗る作業に移ります。

まだらになるのを防ぐには

乾燥していない場所に錆止め塗料を塗ってしまうと、まだらになりやすくなります。乾燥しているのを確認してから塗るよう注意しましょう。

より乾燥しやすいのは良く晴れた日そして季節なら冬や梅雨時期よりも春や夏の時期です。

錆止め塗料の選び方

使う環境、作業時間などに合わせて種類を選ぶ

錆止め塗料に慣れていない人におすすめなのは、乾燥時間も早い合成樹脂系の錆止め塗料です。一方、乾燥時間が長くてもいい、屋外で使用するのでどんな天候にも負けない方がいい、そのような方には油性系の錆止め塗料がおすすめです。

錆止め塗料を使う環境や、塗る作業にかけられる時間などで自分に合った特徴を持つ種類を選びましょう。

仕上げ塗料を使うなら完成後の色に合わせた種類を

基本の3色をベースに、仕上げ塗料を使う時には完成後の色に合わせた色の錆止め塗料を選びましょう。塗る場所の範囲が広ければ、その分使う量も増えます。

さまざまな種類の錆止め塗料があるので、使う範囲・量などを考慮して価格も比較しながら選べると良いでしょう。

錆止め塗料の塗り方

マスキングテープが大活躍

錆止め塗料を塗りたくない部分にはマスキングテープを貼りましょう。マスキングテープの上にならいくらはみだしても、乾燥させた後にマスキングテープをはがせば綺麗な状態で完成させることができます。

錆止め塗料容器の底からよくかき混ぜる

錆止め塗料はいきなりハケなどで使うのではなく、容器の底から棒状のものでかき混ぜて使用しましょう。よく混ざったら、ハケなどで塗りたい場所に塗っていきます。

ポイントとしては、狭い個所・細い個所があれば先にその部分に塗ってからその後に広い面を塗っていきます。広い部分には面積のあるコテバケ、長い場所に便利なローラーバケなど便利な道具を使うとスムーズに塗ることができます。

錆止め塗料を塗る際の注意点

綺麗な仕上がりにはケレン作業が大切

錆止め塗料を塗る前の下処理、ケレン作業は必ず行いましょう。ケレン作業とは、塗布面を整え、塗料の乗りをよくするために行う作業です。

仕上がりに差が出るだけではなく、面倒だからといってケレン作業を省略してしまうと、せっかく塗った錆止め塗料もきちんと付着せず、剥がれやすくなってしまいます。

長く錆止め塗料の効果を実感する為にも塗る前のひと手間、ケレン作業をしましょう。

塗り終わって後片付けの際には

錆止め塗料が誤って手などについても慌てずに対処すれば問題ありません。

水性の製品であれば、石鹸で洗って落とすことができます。油性の製品でも石鹸を使ってぬるま湯で洗えば落とせます。どちらも乾いてしまう前に洗うように注意しましょう。

後片付けの際には使った道具に付いた塗料を新聞紙などにつけて落とし、ゴム手袋などをつけて中性洗剤で洗いましょう。

塗料販売店で便利に使えるソフトをお探しですか?

Paintnote

おすすめの記事