ハイブリッド塗料とは?メリットやデメリット、用途や使い方を紹介!
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ハイブリッド塗料とは

外壁塗料にはさまざまな素材が使われていますが、近年人気なのが、ハイブリッド塗料です。ハイブリッド塗料とは、簡単に言うと有機塗料と無機塗料を混ぜたもののことを言います。

塗料の種類には有機塗料と無機塗料がありますが、それぞれの素材には特徴があります。アクリルやシリコン、ウレタン、合成樹脂などの有機塗料は加熱することで燃焼する特性がある上、使用とともに劣化しやすい素材です。

一方無機塗料は、石やガラス、金属などでできている、加熱しても燃えず簡単に劣化することのない塗料です。

ハイブリッド塗料は、有機塗料と無機塗料それぞれの特徴がある素材を混合し、単一素材にはないメリットを持たせた塗料です。目的や使用場所に応じて、最適なハイブリッド塗料を選ぶことで、汚れにくく耐久性に優れた壁などを実現していくことができます。

ハイブリッド塗料の特徴・メリット

ハイブリッド塗料が持つ一番の特徴は、有機塗料と無機塗料のデメリットをカバーすることができる素材であるということです。

有機素材だけでは耐久年数が低く、無機素材だけでは、選べる種類や対応できる素材が少ないです。そこでハイブリッド塗料を採用することで、単一素材ではできない耐久性を得ることができます。

そんなハイブリッド塗料ですが、使用するメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

耐久年数が長くなる

外壁は常に、紫外線や雨風に晒される過酷な状況にあります。よく使われるシリコン素材だけでは、劣化しやすく耐用年数は8年ほどと短めです。そのため、何度も塗り替えを行う必要があります。

しかし、そこに劣化を抑える無機素材を加えることで、耐久年数が20年以上へと伸ばすこともできます。ハイブリッド塗料にすることで、こまめな塗り替えが必要なくなるのです。

光沢、仕上がり度が上がる

ハイブリッド塗料は水に馴染むため、汚れがついても雨水で流され汚れが付着しにくい素材です。また塗装面に隙間なく付着するため、滑らかで光沢のある美しい仕上がりが期待できます。

割れにくく、燃えない

従来の燃えにくい無機塗料には、ひび割れが起きやすいというデメリットがありました。

そこで有機塗料を加えることで柔軟性が上がり、ひび割れにくく燃えにくい塗料になり、住宅の外壁などにも最適な素材となります。

ハイブリッド塗料のデメリット

従来の有機、無機塗料のデメリットをカバーしてくれるハイブリッド塗料には、どんなデメリットがあるのでしょうか。

施工コストが高い

ハイブリッド塗料の金額は、他の塗装方法に比べ高い料金が設定されていることが多いです。しかし耐久年数や塗り替えの価格などを考えると、トータルではコストが安くなることもあります。他の塗装方法を比べる時には、金額だけでなく、耐久年数を比較しましょう。

ツヤ消しができない

光沢があるハイブリッド塗料は、途中でツヤを消そうと思っても消すことができません。質感や仕上がりなど事前に確認しておきましょう。

信頼できる施工業者が必要

ハイブリッド塗装は比較的新しい素材のため、まだ取り扱っていない施工業者も多いです。施工業者は、通常の塗料との違いを理解し、施工実績を積むことで信頼をあげることができるでしょう。

ハイブリッド塗料の用途・使い道

耐久年数が他の塗料に比べて長いことが特徴のハイブリッド塗料ですが、そんなハイブリッド塗料の使い道にはどのようなものがあるのでしょうか?

住居の塗装素材で一番使われているものはシリコンです。しかし、シリコンで外壁塗装を行なうと年数の経過とともに、劣化や汚れが気になることがあります。

そんなデメリットを解決できるのがハイブリッド塗料です。ハイブリッド塗料は、耐候性や防火カビ性が優れた素材なので、紫外線や雨風のあたる外壁、屋根などに適しています。

従来は塗る場所によって素材を使い分けることがありましたが、ハイブリッド塗料は幅広い素材の外壁や屋根に対応することが可能です。外壁ではコンクリートを始め、ALCやモルタル、サイディングに対応しています。屋根では、瓦など窯業系屋根材や鉄など金属系屋根に塗装可能です。

ハイブリッド塗料の使い方

従来の塗料の塗布方法は、一般の下地材を塗り、中塗り、上塗りという3段階の工程が必要です。塗り替えなどの場合には、外壁がどの程度劣化しているのかによって、その状況に応じた処理が必要です。

例えば、割れや漏水が起こっている時には、その部分に高圧洗浄などの処理を行い、劣化塗装を除去します。そして下塗り材を塗ることで、ハイブリッド塗料が剥がれないようにし、塗膜を強くすることができます。

上塗りは通常2回ですが、ハイブリッド塗料の種類によっては、高機能のプライマーを使用することで上塗りを1回に短縮できるような商品も販売されており、コストを削減することが可能です。ハイブリッド塗装には多くの商品があるため、工程を含めて最適な塗料を選びましょう。

ハイブリッド塗料を扱う際の注意点

ハイブリッド素材の施工、管理時にはさまざまな注意点があります。どの素材でも共通して言えることとして、乾燥が不十分だと、剥離や色むらの原因になってしまうため、下地をしっかりと乾燥させてから施工する必要があります。施工時には、気温が5度以上、湿度が85%以下になるような環境を選びます。

天候が悪い時は避け、途中で急に雨が降ってきた時にはカバーをしっかりするなど、仕上がりが良くなるような環境を選びましょう。ハイブリッド塗料を使用する際には、まず試験塗りをして、仕上がりのムラが出ないよう、見切りが良いところまで仕上げることが重要です。

ハイブリッド塗料の製品は、どれも可使時間が設定されています。その時間内に使用することで、ハイブリッド塗料本来の仕上がりを期待できます。使用する時には、仕様書に書かれた使用方法を守り、安全に使うよう心がけましょう

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