弾性塗料とは?メリット・デメリットや工法を解説
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Tomo
こんにちは!Tomoです。

「外壁の塗装に弾性塗料が良いと聞いたけど、どういうものなの?」

「どんなメリットがあるの?デメリットはないの?」

「自分でDIYはできる?業者に頼むべき?」

本記事では、こういった悩みを解決します。弾性塗料を用いた塗装は、業者に依頼するのが安心・安全です。かといって知識がないまま依頼してしまうと高額な費用がかかったり、手抜き工事に繋がったりする恐れがあります。

本記事では、弾性塗料のメリット・デメリットから弾性塗料の工法、依頼する際に気をつけるべきことまで徹底解説していきます。外壁の塗装は、一生のうちにそう何度も行うものではありません。しっかりと弾性塗料の基本的な知識をつけた上で、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

弾性塗料とは?

弾性塗料とはその名の通り、他の塗料よりも高い伸縮性と弾力性を持っている塗料です。伸縮性に優れているので、ひび割れしやすいモルタルなどの外壁の施工に効果を発揮します。施工することでひび割れしにくくなるだけでなく、水や湿気が入り込みにくくなるのが特徴です。また、見栄えが良くなり外壁が長持ちするため、長期的なパフォーマンスにも優れていると言えるでしょう。

弾性塗料を使用するメリット

弾性塗料を外壁塗装に用いるのは、以下の3つのメリットがあります。・柔らかくひび割れに強い・防水性が高い・外壁の劣化が防げる順番に解説します。

柔らかくひび割れに強い

弾性塗料は柔軟性があるため、塗膜がひび割れしにくいというメリットがあります。外壁に水がしみ込んだり、冬に膨張したりするのは、主にひび割れが原因になります。ひび割れを防止することで、家の見栄えを保つことができるのも大きなポイントでしょう。

防水性が高い

伸縮性の高い弾性塗料は外壁に密着し、雨水を防ぎます。風雨にさらされる外壁の塗装には、非常に相性が良いと言えるでしょう。また防水性能の高さは、内側の湿気を逃がすことにも繋がります。湿気を逃がすことで壁面の内側が結露するのを防ぎ、壁を長持ちさせる効果が得られます。

外壁の劣化が防げる

ひび割れ防止や高い防水性は、外壁の劣化を防ぎます。特に、ひび割れが起きやすいモルタル外壁にとって、弾性塗料の使用は非常に効果が高いと言えます。

弾性塗料を使用するデメリット

弾性塗料を外壁塗装に用いるのは、以下の4つのデメリットがあります。・耐用年数が短い・膨らみやすい・汚れが落ちにくい・施工が難しい順番に解説します。

耐用年数が短い

弾性塗料は、非弾性の塗料に比べて耐用年数が少し短いです。耐用年数は工法によっても変わってくるため、長期的な効果を考えて決定しましょう。

膨らみやすい

弾性塗料は塗膜が膨らむ可能性があります。これは、弾性塗料は通気性が低く湿気を外に逃せないために起こります。一度膨らんでしまうと元に戻ることはなく、外壁の見栄えが悪くなってしまいます。現在は通気性の高い弾性塗料も販売されているので、施工する際は確認してみましょう。

汚れが落ちにくい

弾性塗料は塗膜が柔らかいため、一度汚れが付着すると落ちにくくなります。外壁は風雨にさらされるためどうしても汚れてしまうものですが、外壁の色によっては検討する必要があります。

施工が難しい

弾性塗料の塗装には専門的な知識や技術が必要になります。そのため素人がDIYで挑戦することはおすすめできません。弾性塗料で外壁の塗装を行う場合、高圧洗浄機の使用が必要です。また、乾ききらないタイミングで塗装を行うと塗膜が膨らんでしまうことに繋がります。施工は費用がかかっても、業者に依頼するのが無難でしょう。

弾性塗料の3つの工法

弾性塗料の施工には3つの工法があります。工法によって発生する費用や耐用年数が変わるので、しっかりと確認しておきましょう。弾性塗料の工法には、以下の3つがあります。・単独弾性工法・複層弾性工法・微弾性塗料工法順番に解説します。

単層弾性工法

特徴

単層弾性工法にはいかのような特徴があります。

  • 施工が簡単
  • 工期が短い
  • 費用が安い
  • 複層弾性工法と比べて弾力性、防水性は劣る
  • 長持ちはしにくい
  • 戸建ての塗り替えは単層弾性工法が一般的

工程

  1. 下塗り(シーラー)
  2. 上塗り塗料・1回目
  3. 上塗り塗料・2回目

メリットとして施工が簡単なため費用が安く抑えられます。ただしその分、弾力性・防水性はやや低く、長持ちしにくいというデメリットもあります。

また、塗り直しの必要もあるため、長期的な目線で施工を考えていきましょう。単層弾性工法は、戸建ての住宅を塗り替える際の一般的な工法になります。費用を抑えたい場合は、単層弾性工法を選択すると良いでしょう。

複層弾性工法

特徴

複層弾性工法には以下のような特徴があります。

  • 弾性力が高い
  • 防水性が高い
  • 長持ちしやすい
  • 見栄えが良い
  • 工程数が多い
  • 工事費用が高い

工程

  1. 下塗り(シーラー)
  2. 高弾性の中塗り塗料(1回目)
  3. 高弾性の中塗り塗料(2回目)
  4. 上塗り塗料(1回目)
  5. 上塗り塗料(2回目)

複層弾性工法は弾力性や防水性が高く、耐用年数が10~20年と長くなるのがメリットです。弾性塗料の伸縮性を最大限に活かし、見栄え良く仕上げることができるのが特徴と言えるでしょう。その分複層弾性工法は工程が多く、材料費以外に人件費もかかるため費用は高くなります。

ただ、長期的なコストパフォーマンスを考えると、効果の高い複層弾性工法は優れていると言えるでしょう。見栄え良く長持ちさせたいのなら、複層弾性工法を選ぶと良いでしょう。

微弾性塗料工法

特徴

  • 頻繁に塗り替える必要がない
  • 弾性の持ちは上塗り次第で変わる
  • 弾性は低い
  • メンテナンスが必要

微弾性塗料工法は、シーラーの代わりに「微弾性フィラー」という塗材を塗る工法。その上に上塗り用の塗料を2階に分けて塗ります。他の工法とは違い「微弾性」のため、弾性は低く長持ちしにくくなります。上塗り塗料のグレードによって持ちが変わるので、効果の高いものを選ぶようにしましょう。単層弾性工法と比べて塗替え頻度は低くなりますが、弾性が低いため定期的なメンテナンスが必要です。

弾性塗料でDIYは可能?

弾性塗料での外壁のDIYはおすすめできません。なぜなら、弾性塗料の施工には専門的な知識が必要だからです。施工を失敗してしまった場合、塗膜をすべて剥がさなければならなくなるため、最初からやり直すことになります。

そうなると、結局のところ経費がかさ増しになってしまうだけでなく、誤った施工により余計に状態を悪くしてしまうことにも繋がります。弾性塗料での外壁塗装は、専門の業者に依頼するようにしましょう。

弾性塗料の工事前に知っておくべきこと

弾性塗料の施工を依頼する前に、以下の3つのことを知っておきましょう。・弾性塗料はモルタル外壁に適している・サイディングボードへの使用は不可・必ず複数の業者から見積をとる順番に解説します。

弾性塗料はモルタル外壁に適している

モルタル外壁は、1990年以前の古い建物に多く使われている外壁です。経年劣化や地震などの揺れの影響に弱く、ひび割れしやすいという特徴があります。

ひび割れを放っておくと災害時の揺れや雨漏りによって崩れる可能性もあるため、早急に対処しなければなりません。そのひび割れに効果を発揮するのが、弾性塗料です。伸縮性のある弾性塗料を用いることで、振動によるひび割れを防ぐ効果が期待できます。

サイディングボードへの使用は不可

サイディングとは、仕上げ用の板を外壁に貼る方法です。工事費用が安く抑えられるため、最近建てられた住宅はサイディングボードを用いたものが主流となっています。サイディングボードには、弾性塗料は使用できないので気をつけましょう。

サイディングの外壁は気温によって表面が熱くなるため、弾力性が発揮できず弾性塗料を劣化させてしまいます。さらに言うと、窯業系のサイディングに関してはひび割れ自体が起こりにくいため、弾性塗料はそもそも必要ないのです。湿気に弱いサイディングの施工は、弾性塗料ではなく透湿性の高い塗料を使用する必要があります。

必ず複数の業者から見積をとる

外壁の塗装や補修に関して、悪徳業者による不当な高額請求や手抜き工事が横行しています。施工を考える際は、必ず複数の業者から相見積もりをとるようにしましょう。

だいたいの相場を確認した上で、不当に高額なものがないか、逆に安すぎる業者はないか確認してください。できるだけ詳しい状況を提示し、具体的な見積もりが出せるようにしておくのがポイントです。

弾性塗料のポイントをおさえて依頼しよう

弾性塗料を用いた塗装は、業者に依頼するのが最も安心・安全です。ただし、最低限の工法や効果を理解しておかないと、悪徳業者に引っかかってしまうかもしれません。外壁の塗装は、一生のうちにそう何度も行うものではないので、基本的な知識をつけた上で、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

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