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今回は、塗料の役割の一つである「機能性」に着目し、蛍光塗料をテーマに調べてみました。
100均でも買える!蛍光塗料とは
蛍光塗料とは、文字通り暗くすることで光る塗料です。シールや時計の文字盤、針など暗い場所で光っている様子を見たことがあると思いますが、このような場面において蛍光塗料が使用されています。
蛍光塗料は、通常の塗料に特殊な成分を加えることで製造されています。また光の波長を変化させ、先ほど紹介したように光のエネルギーを蓄えて発光させる蓄光塗料というものもあります。
この機能を活用し、住宅の外装や内装、遊具にも利用されるケースも少なくありません。このように、塗料に蛍光あるいは蓄光という機能を加えた塗料のことを蛍光塗料と言います。
今回はこの蛍光塗料にフォーカスし、具体的な用途や100均で手に入る蛍光塗料、類似の機能を持っていると思われがちな反射塗料との違いなどについて調べてみました。
蛍光塗料の用途
まずは、今回紹介する蛍光塗料の用途についてお話ししていきましょう。蛍光塗料という名前を聞いてどのような塗料を想像するでしょうか?塗料の一種であることは分かるけど馴染みの浅い、そんな塗料ですが、実は実用性が高く、多くの場面で利用されています。
さらに蛍光塗料は、暗闇で光るという特性を生かし、アートなどの芸術作品においても使用される場面が増えています。そんな蛍光塗料の具体的な用途について、具体的な事例を交えながら紹介していきます。
ここで蛍光塗料の用途について学ぶことで、蛍光塗料がどのようなものなのか、理解を深めることができるでしょう。実は、蛍光塗料は意外な場所に、意外と多くの用途で使われている塗料であるということを知ることができます。ここでは、蛍光塗料の用途について、「安全対策」と「アート」という2つの側面をご紹介します。
安全対策
蛍光塗料で最も実用的な場面で使われているのが安全対策です。主な用途としては、道路や工場、駐車場、あるいは鉄道などがあります。夜間に光を反射する特性を持つ蛍光塗料をそれぞれの場所に利用することで、人の注意を引くことができるようになり、あらゆる事故を防止することに繋げられます。例えば道路での用途を挙げると、主に標識や中央分離帯に利用されています。
街灯だけでは標識の視認が難しいことも少なくありませんが、蛍光塗料が塗布されることで、暗い場所でも標識が目に入りやすくなります。また蛍光塗料を中央分離帯に利用することで、対向車の侵入を防いでくれる効果もあります。その他、工場においては階段など足場や柱や縁石などの突起物など、落下や衝突といった負傷に至るものから防ぐ目的として利用されています。
これ以外にも、危険な機械操作を行う場所や、外部の歩行者用ラインにも蛍光塗料が用いられています。駐車場においては区画ライン、柱、消化器、安全柵などで利用され、クルマの侵入を防いだり、敷地内の歩行者との接触事故を回避できる効果があります。
また、ビルの陰などで薄暗くなりがちな駐車場での視認性を高める用途としても有効活用されています。鉄道においては、高架下のヘリや踏切付近の柵(月型柵)で活用されています。蛍光塗料を利用することで、夜間、高架下の自動車の接触や線路への侵入を予防できます。上記で紹介した他にも、蛍光塗料はさまざまな場面において安全対策の目的で活用されています。
アート
蛍光塗料は、アートの用途としても広く利用されています。具体例を挙げると、ブラックライトで光る性質を利用したアートとして壁画、ボディペイント、グラスなどで活用されています。通常光で楽しめる絵画でも、蛍光塗料を利用することで新しい楽しみ方が広がります。
ブラックライトを当てることで星空が一気に広がる演出として蛍光塗料が利用されている作品は、ブラックライト壁画と呼ばれています。その他、ボディペイントにおいても蛍光塗料が使われている事例があります。
アメリカ・カリフォルニア州のJohnPoppletonさんが手掛けた「BlackLightBodyscapes」は特に有名で、蛍光塗料を利用して背中に描かれた風景画は暗闇で光り輝く幻想的な作品として高い評価を受けています。
また、グラスへ直接蛍光塗料を塗布する作品も見られます。グラスのみならず、そこに挿した造花にも蛍光塗料を塗布することで、明るい中から暗い中へと瞬時に切り替わった瞬間、アート的に光る作品に仕上がっています。ここで紹介した以外にも、さまざまなアート作品で蛍光塗料が使用されています。興味のある方はぜひ探してみましょう。
100均でも買える蛍光塗料の用途
蛍光塗料は芸術や各種産業と言ったプロの塗料でなかなか手に入らないというイメージを持っている方も少なくありませんが、実はダイソーやセリア、キャンドゥなど100円ショップ(100均)でも購入することができます。
100均で買ったものでも侮ることはできません。夜釣りやフェイスペイントなど、レジャーやアクティビティに十分に活用できます。そんな100均の蛍光塗料は小さな容器に入っているものが多く、個人で使いやすい量というメリットがあります。
またカラーバリエーションもある程度用意されているので、使いたい色を自由に選ぶことができます。このようなメリットを生かし、先に挙げたような用途で気軽に楽しむことができます。
ここでは、先にご紹介した業務用途とは趣向を変え、夜釣りやパーティーなどにおけるフェイスペイントの事例についてご紹介します。
夜光ペイントルアー(夜釣り)
100均でも売っている蛍光塗料を使うことで、夜釣りの用途として夜光ペイントルアーを自作できます。ハロウィンやネイルなどに利用する蛍光塗料の小瓶を100均で購入し、それをルアーの疑似餌に塗ることで夜光ペイントルアーとして活用できます。一度塗布してしまうと蛍光塗料が剥がせないため、いらないメタルジグ(金属で作られた疑似餌)に塗ることをおすすめします。
メタルジグに蛍光塗料を塗ることで、金属質の輝きが蛍光塗料の蛍光作用にプラスされ、より夜釣りで目立たせることができます。このように、100均で売られている蛍光塗料であっても非常に高いコストパフォーマンスで夜釣り用の蛍光ルアーを自作できます。もしお手持ちのルアーの中に傷み始めた処分予定のメタルジグがあったら、100均で蛍光塗料を購入して塗ってみましょう。
パーティーでのフェイスペイント
100均の蛍光塗料を顔に塗ってパーティーのフェイスペイントとして利用するのもおすすめです。特に夏フェスやハロウィンなどでフェイスペイントに利用すれば、暗い中で顔が光り、注目度を一気に上げることができます。ブラックライトがあるイベントがあったら、みんなで100均の蛍光塗料をシェアして顔にワンポイント塗ってみるのもおすすめです。皆で塗ればパーティーも一層盛り上がるでしょう。
顔だけでなく、腕や足など服や衣装から出ている部分に蛍光塗料を塗るのも良いでしょう。夜のパーティーやイベントをもっと盛り上げたいと思っている方は、100均で蛍光塗料を用意してみましょう。最近では100均でもボディ用に用意したはがしやすい蛍光塗料が出ているので、興味のある方はぜひ探してみましょう。
蛍光塗料と蓄光塗料、反射塗料の違い
蛍光塗料に似た機能の塗料として、蓄光塗料や反射塗料があります。これらの塗料は、それぞれ蛍光塗料とは異なる特徴があります。具体的な違いとしては次の通りです。
- 蛍光塗料:紫外線を吸収して光となって反射するカラーバリエーションが豊富であることが特徴
- 蓄光塗料:すべての波長の光を吸収し青緑の光(燐光、りんこう)となってゆっくりと光を出すことが特徴
- 反射塗料:光を反射し、光が来た方向に光ることが特徴
このように、光を放つという共通の機能を持っていると思われがちな蛍光塗料、蓄光塗料、反射塗料にはそれぞれ異なる特徴があります。
ここでは蓄光塗料や反射塗料の特徴や用途について、蓄光塗料との違いをご紹介します。
蓄光塗料とは
蓄光塗料は、蓄光塗料の中に含まれる「蓄光顔料」という物質の作用により様々な光を吸収し、暗闇で吸収した光をゆっくり放出することが特徴の塗料です。用途としては、照明のスイッチや非常時の非常口案内のプレートに塗布することで利用されていることで知られています。
蛍光塗料との違いとして、吸収できる光の種類が異なることが挙げられます。蛍光塗料は紫外線を吸収し、それを暗闇で光として放出することが特徴の塗料ですが、一方で蓄光塗料はあらゆる光を貯めることのできる性質があります。また蛍光塗料はブラックライトなどわずかな光がないと光を放ちませんが、蓄光塗料は完全な闇の中でも光を放つことができるという違いがあります。
このような特徴から、蓄光塗料は屋内の停電時に活躍する照明のスイッチや非常口案内のプレートとして利用されています。暗闇のアドバンテージが蛍光塗料よりもあるものの、蓄光塗料は屋外の日光の下や、屋内の照明の下では目立たないという弱点もあるので、用途によって使い分けをすることが大事です。
反射塗料とは
反射塗料は、光を反射し、輝きを増すことのできる塗料です。主な用途としては、ランニング用のウェアやスニーカー、車のヘッドライトなどに利用されています。「リフレクター」と呼ばれる機能を持った製品のほとんどすべてに使われているといっても過言ではありません。
反射塗料と蛍光塗料との違いとして、少量の光で目立つ蛍光塗料に対し、光が弱いと光りにくいという特徴があります。反射塗料はあくまで反射することで光る塗料なので、十分な光を当てないと光を放つことはできません。
ただし、夜の暗い場所で相手が光を出している場合には、反射塗料は非常に活躍します。例えば、夜間のランニング中に反射塗料の利用されたアームバンドを付けていれば、車のライトで反射して目立つので非常に安全です。
また自動車のヘッドライト周りも反射塗料は利用されており、一度光を当てれば反射し、より絞られた光となって明るさが増すというメリットもあります。反射塗料は光を吸収することはできませんが、相手の光の分だけ反射できることやスプレーなどで吹き付けるだけで簡単に反射塗料の機能を与えられるといった点がメリットとして広く利用されています。
100均でも買える蛍光塗料はさまざまな用途があった
蛍光塗料は、塗料に成分を混ぜることでブラックライトや夜間に光らせることができる機能性を持たせた塗料です。産業分野では危険個所の位置を知らせる安全対策として用いられることもある他、アート分野では壁画やボディペイントなどに用いられることもあります。
そんな蛍光塗料は100均でも買い求めることができます。金属製のルアーの再生を兼ねて夜釣り用ルアーにしたり、パーティーでフェイスペイントとしても使うことで、より楽しいレジャーを演出することも可能です。
このようなメリットのある蛍光塗料は類似した機能の塗料に蓄光塗料や反射塗料があり使い道を分けることで、より有効に利用できます。蛍光塗料は便利な塗料なので、仕事やレジャーで気軽に利用できます。