塗料(ペンキ)の落とし方を解説!服・手・壁についた塗料を落とすには?
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Tyan
こんにちは!Tyanです。

塗料がこぼれても、適切に対処すれば大丈夫

ペンキを塗ってみたい、古くなったインテリアを新しい色にしたい、そんな希望を持っている方は少なくありません。しかし、塗料をこぼしてしまった時の大変さやこぼした時の対応を考えるとなかなかDIYとして踏み込めないのも事実です。

確かに塗料がこぼれるトラブルを考えると塗料を扱うのが抵抗になるもの、しかしそれぞれの塗料の特性を理解して、それらの塗料に合った落とし方で対応すれば、例えこぼれてしまっても、その汚れに対処できます。

塗料がこぼれてしまった際の対処法として塗料の落とし方をまとめました。今回紹介する塗料の落し方の記事を読めば、塗料の種類ごとの対処法、ついてしまった材質ごとの対処法について知ることができるでしょう。

塗料にはどんな種類がある?

塗料には大まかに分けて水性塗料と油性塗料があります。簡単な特徴として、汚れが落ちにくい一方で耐久性の強い油性、汚れが落ちやすい一方で耐久性のやや弱い水性、という違いが挙げられます。

塗料の性質による落ちやすさ、落ちにくさにはどのような理由があるのかと言った点を踏まえながら紹介していきましょう。

油性塗料

油性塗料の特徴は、耐久性の高さ、発色の良さです。耐久性は油脂由来の耐水性や浸透性の高さによる剥離のしにくさによるものが挙げられます。耐水性や浸透性の高さによる剥離のしにくさによって、吹き付ける風雨や外気温の変化にも長年耐えることが可能です。

そのため、耐久性が必要な外の部分に用いられることが耐久性でやや劣る水性よりも多い傾向があります。発色の良さも特徴で、油の特徴である艶が塗料にも生かされており塗装すると鮮やかな発色になります。

鮮やかな発色による艶めいた色合いは水性塗料には難しい油性塗料の特徴です。丈夫で鮮やかな色の塗装をしたいという場合には最適の塗料と言え、発色の良さに関しては水性塗料にない、決定的な特性として油性塗料を選ぶ基準になります。

水性塗料

水性塗料の特徴は、手に入りやすさ、汚れの落としやすさ、そして乾きやすさやニオイが少ない点が挙げられます。

ホームセンターに置いてある塗料の多くが水性塗料と言う手に入りやすさは、言い換えればDIYの選択肢が多いという特徴です。メーカーごと、色ごと、そして細かい容量ごとに選べることができ、自分の選びたい条件で選べるのは魅力と言えます。

また、水性絵の具のように水に溶けやすいので、汚れても落としやすいという特徴があり、汚れの落しやすさは油分の多い油性塗料にはないメリットです。早く乾く乾きやすいのも特徴で、重ね塗りや塗料が乾くまで動かせないという時間が少ないという便利さもあります。

ニオイも少なく、シンナーなどの溶剤の影響で刺激臭がある油性塗料に比べて刺激臭が少なく取り扱いやすいという点も特徴です。

水性塗料の使用がどんどん進んでいる

近年の流れとして油性塗料に使うシンナーなどの物質(VOC)は規制の対象になりつつあります。

その理由として油性塗料の持つ刺激性が人体や環境に悪影響を与えることやその刺激臭など、ネガティブな面がクローズアップされていることが挙げられます。そんなVOC規制の対策として油性塗料から徐々に水性塗料にシフトしているのです。

水性塗料も以前は耐久性などの面で問題を抱えていましたが、近年はそういった弱点も解消され、発色も進化しています。発色の改善や耐久性の向上と言った水性塗料のクオリティの向上によって水性塗料へのシフトも加速しているのが現在トレンドです。

水性塗料の進化によって今までは油性塗料を一択だった利用場面においても水性塗料と言う選択肢も出てきていたり、置き換わっていたりする分野も見られるようになりました。

こぼしてしまった時、場面ごとの対処方法

このようにトレンドなど話題の多い塗料ですが、油性にしても水性にしても実際にこぼしてしまうトラブルがあります。

こぼしてしまった場合、こぼしてしまった場所や油性、水性と言った塗料の違いによって対処法が異なりますから、対処法についてパターン別に解説し、まとめました。

塗料の落し方の対処法を系統立てて知ることで、スムーズな塗料の落とし方を知ることが可能です。それでは最初に服に塗料をこぼしてしまった場合の対処法についてお話ししていきましょう。

服にこぼした時

軽作業で塗料を使ったとき、塗料をこぼしてしまった。しかも軽作業だったので作業服ではなく、お気に入りの服だった、そんな辛い経験をされた方もいるはずです。

理想はどんな作業でも作業服のような汚れて問題のない服装で塗装を行うことですが、塗料をこぼしてしまった服の汚れの落とし方についてお話しします。

油性塗料の場合

油性塗料の対処法は、洗剤をスポンジ(または歯ブラシ)につけて叩き洗いをするという流れが基本で、とにかく乾く前に早めに対処しましょう。

最初にスポンジや歯ブラシに台所で使う中性洗剤を数滴たらし、油性ペンキがついている部分に洗剤をつけたスポンジや歯ブラシを押さえつけます。ハンコを押すようにしてじわっと体重をかけましょう。

服の繊維に絡まったペンキを掻き出すようにたたき拭きを行います。洗剤をつけたたたき拭きの作業が終わって、ある程度塗料が落とせたら水洗いし、最後に洗濯機を回し乾燥させて完了です。

水性塗料の場合

水性塗料の場合は、油性塗料の落とし方に加えてお湯につける操作が追加されます。水性塗料の汚れも油性塗料と同じく乾く前に洗うのがポイントです。

流れとしては、ぬるま湯(40度前後)に服を漬けてから軽く絞り、油性塗料の時と同様に中性洗剤をスポンジにしみこませて、たたき拭きします。

繊維から取り除くというよりは、スポンジに汚れを移すというイメージで行うと取れやすいかもしれません。歯ブラシで強くこするよりもたたき拭きをお勧めします。

床や壁にこぼした時

家具やちょっとしたインテリア、時に内壁をDIYしたいけど、塗装をした時にこぼした時のことを考えると、なかなか手が出ませんよね。

塗装の際には、シートやテープを使って周りを養生する必要があることは言うまでもありませんが、養生している場所以外にこぼしてしまうことも少なくありません。養生していない床や壁にこぼしたケースの対応についてお話ししましょう。

油性塗料の場合

油性塗料の場合は、マニキュアの除光液を使ってたたき拭きするのが基本的な流れです。マニキュアを落とすのに使用される除光液を用意し、タオルにしみこませて、汚れた部分にたたき拭きします。

ちなみに用意する除光液ですが男性の場合は持っていないことがほとんど、高価なものでなくとも100円ショップで買って用意しましょう。

高価なものとの違いは、高価なものは保湿成分や香りが改善されているのに対し、100円ショップの場合は刺激臭があります。しかし、掃除に使うので100円ショップのものでも十分対応可能です。

水性塗料の場合

水性塗料の場合も除光液のたたき拭きで対応できますが、みかんの皮を使うという手もあります。その理由は、リモネンと呼ばれる有効成分が水性ペンキの汚れを落とせるからです。

基本は除光液が便利なのですが、もしみかんの皮がすぐに用意できるような状態であれば、みかんの皮を利用するのも手です。また、水性なので薄いものであれば落し方として、水拭きでも対応できる場合があります。いずれにしても乾く前に対応することをお勧めします。

手にこぼした時

塗料を使っていて一番こぼしやすいのが手です。しかし、これまで紹介してきた方法では肌を傷めてしまう場合も少なくありません。

肌の弱い方もいますから、特性に合わせて落とし方を工夫することが重要です。この項目では肌への負担を最小限に抑える落し方を紹介します。

油性塗料の場合

油性塗料の場合は木工用ボンドやスティックのりを塗ってはがす方法が有効です。手についた塗料に触れないようにし、乾いたところで木工用ボンドを塗ります。

そして、ドライヤーなどで素早く乾燥させ、完全に水分を飛ばします。最後にボンドをはがせば、ボンドに塗料の汚れが移ってきれいに落とせます。同様にスティックのりでも同じ方法で落とすことが可能です。

PVA(ポリビニルアルコール)と言う成分が油分を分解するため、汚れた部分に塗って、乾燥させて、こすってはがせば汚れも一緒に落とせるのです。

水性塗料の場合

水性塗料の場合は、スティックのりや木工用ボンドなしでもお湯洗いで落とすことが可能です。石鹸などを使って絵の具を洗い落とすような感覚で落としていきましょう。

お湯で洗い落とすことができずに残ってしまった細かい汚れなどは、先ほど紹介したPVAの入ったスティックのりを塗ってはがすようにこすり落としていくのがオススメです。

お湯は手の油分なども落ちてしまうので、冬場の洗浄後はクリームなどで肌を保護するようにしましょう。

まとめ

ペンキなどの塗料を扱ってみたいものの汚れが心配で使えない、そんな方は今回紹介した塗料汚れの落とし方を知って対応していくのがおすすめです。最初に利用したい塗料が水性なのか、油性なのかを調べておきます。

そして、服や床、手についた場合などの対応法を確認しましょう。場所や材質ごとに適切な対応をすることで、万が一汚れた時も落とすことが可能です。

もちろん塗料の汚れを落す方法を知る以外も作業服を着たり、しっかり養生するといった予防策を取っておくことも大切と言えます。作業着の着用や養生は、汚れるトラブルをグンと減らすことができるからです。

もし汚れたりこぼしたりと言ったトラブルが気になる方も、きちんと予防策や適切な洗い方を知っていれば楽しく塗料を扱うことができるようになります。

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