耐熱塗料とは?どうして熱に強い?メリットやデメリットについて紹介!
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耐熱塗料とは

耐熱塗料は、耐熱性に優れた材料からつくられている塗料です。

耐熱塗料のベースとなるのはシリコーン樹脂です。それに加え、強度を高める働きをする体質顔料、その他に着色顔料・防錆顔料・添加剤・溶剤などの材料から構成されています。

耐熱ではない通常の塗料が耐えられる温度はおよそ70~100度といわれています。劣化している状態の場合では、100度以下だとしても熱に近づき発火してしまう可能性も0ではありません。そんな時に備えて、耐熱性のある塗料を塗布おくと安心です。

耐熱塗料が熱に強い理由

数種類の原材料から作らている耐熱塗料ですが、耐熱塗料に含まれている原材料は、それぞれ熱に強い性質を持っています。

熱に強い原材料を支えるものとして、塗膜を安定させる働きをする添加剤や、粘土調整に欠かせない溶剤などがあります。

耐熱塗料は熱に強いだけではなく、気候の変化にも対応できるのが特徴です。耐熱塗料には、約-50℃までの耐寒性も持ち合わせています。

耐熱塗料のメリット

熱から守ってくれる耐熱塗料

熱に強い材料でつくられている耐熱塗料は、塗った部分を熱から守ってくれます。

そんな耐熱塗料は、アウトドア用品や日常で使うフライパンなどにも施されています。「器物用塗料」として使用されている耐熱塗料は熱に耐えられる事は勿論、美観を保つのにも効果的です。

美観を維持できる

耐熱塗料を塗ることで、その部分は保護されます。保護された場所の美観維持の効果も高いのがメリットです。熱に強いという特性を生かして、熱の影響によって起こる劣化を防ぐことができます。

耐熱塗料のデメリット

塗布する場所によっては手間がかかる

耐熱塗料は様々なものやシーンで使われます。

バイクのマフラーに耐熱塗料を使う人も多いですがマフラーを外す、下準備として塗装部分を綺麗に磨く、などの手間はかかります。

熱に強い、という嬉しい効果を持つ耐熱塗料ですが、スキマ時間に手軽に試すことができず時間が必要になるのはデメリットの1つです。

購入しやすい安価な商品が少ない

中には安価な商品もありますが、期待以上の効果を実感できないこともあります。多くの耐熱塗料は、決して安くはない価格で販売されています。

その価格に見合った耐熱塗料の効果を発揮してくれますが、費用がかかってしまうことをデメリットに感じる人もいます。

耐熱塗料の用途

耐熱塗料の日常的な利用場面として、バイクのマフラーやキャンプ、バーベキュー用品などの熱への抵抗力を高めたい時に使われています。

バイクもキャンプ用品も安いものではなく、高価な物です。そして愛着があり大事にしているものだからこそ、今の美観のまま綺麗な状態を維持したい、と思うものです。そんな時に、耐熱塗料は活躍してくれます。

業務用として販売されている耐熱塗料なら煙突や焼却炉などに使用されることもあります。

耐熱塗料と防火塗料の違い

熱の影響による劣化を防ぎ、主に美観を維持してくれるのに役立つのが耐熱塗料です。

一方で防火塗料は、住居の建材が火災によって火が広がってしまうのを防止する為に使われます。火で燃えてしまう木材の表面に塗装することで防火材料の役割をして、火災の被害を抑える効果が高いのが特徴です。

ただし防火塗料を塗装した素材は防火材料と認定されるわけではありません。
そして、火災が起きた時以外で効果を実感できる機会はほとんどありません。

耐熱塗料の選び方

この記事を読んでいる方の中には、耐熱塗料を初めて使うという方もいることでしょう。

現在はたくさんの種類の耐熱塗料が販売されており、最初はどれを選んだらいいのか迷ってしまうこともあります。

耐熱塗料の選び方のコツがいくつかあり、これらを覚えておくと塗装後の満足度も高く、耐熱塗料の効果もしっかり実感できるようになるので是非参考にしてみてください。

色で選ぶ

耐熱塗料は、豊富なカラー展開もされていることが特徴です。

塗料したい場所の色に合わせて耐熱塗料を選べば、塗料前と塗料後に大きな変化もなく自然な状態に近づきます。耐熱効果に加え、劣化による変色を防ぐ効果も期待できます。

販売されている耐熱塗料の中には、色の種類が豊富なので、自分が探している色を見つけることもできます。

光沢(ツヤ)で選ぶ

光沢(ツヤ)があるかどうか、で選ぶこともできます。光沢がある、ないでは見た目の印象が変わってきます。

高温にさらされる環境でも光沢のある耐熱塗料を施せば、元の光沢が維持された状態を保つことができます。中にはこの光沢を追及してつくられている耐熱塗料もあります。今よりもバイクのマフラーをカッコよく仕上げたいという目的で、光沢のある耐熱塗料を選ぶライダーも少なくありません。

耐熱温度で選ぶ

販売されている耐熱塗料を見てみると、商品によって説明に記載された耐熱温度の目安が違う…と混乱するかもしれません。製品に寄ってそれぞれ耐熱温度が異なるので、これ目安に製品選びをすることもおすすめです。

より耐熱性を強化させたいなら、耐熱温度の高いものを選ぶと良いでしょう。300~600℃まで耐熱効果があるという商品だけでなく、1,000℃、中には2,000℃の耐熱を持つ業務向けの商品も存在します。

塗る場所で選ぶ

バイクの部分的に剥げてしまった箇所が気になる、けどそこまで耐熱塗料の量は必要ない…そんな時に便利なのはマーカータイプの耐熱塗料です。ペンのようなデザインで使いやすく、小さな範囲にだけ塗装をしたい時にとても便利です。

耐熱塗料の商品には車やバイクなど向け、鋳物ストーブ向けなど用途が記載されていることが多いので、選ぶ際には記載欄を確認します。

広い範囲に塗装をしたい時には大容量タイプ、ハケを使って塗装していく商品を選ぶと良いでしょう。

性能で選ぶ

防錆効果の期待できるもの、瞬間耐熱温度600℃まで対応できるもの、その商品と同じメーカーの専用下地を塗装することで、耐食性・密着性・耐久性がアップするものなど、各耐熱塗料によって性能が違います。

それぞれに性能の違いがあるように、塗装後の乾燥時間も違います。性能と合わせてどのくらいの乾燥時間が必要かも合わせて確認してみましょう。

耐熱塗料の塗り方

ここでは、缶に入っていてハケを使って塗装していく耐熱塗装を例にします。

耐熱塗装を塗る前に塗装しては困る、したくない部分を新聞紙やマスキングテープなどを使って覆っておきます。

缶の中身を均一にする為、まずはハケで混ぜていきます。一度に塗るのではなく数回に分けて塗っていきましょう。商品によって使用量もそれぞれ異なります。容器に記載されている注意点を確認してから作業に取り掛かかるとスムーズに作業をすることができます。

塗った後に乾燥させますが、常温では硬化しないタイプの耐熱塗料もあります。その場合には熱を加える焼き付けが必要となります。焼き付けの方法は様々ありますが、塗装した箇所によって合う方法は違います。耐熱塗料を塗布するときは、塗装方法をしっかり調べてから行いましょう。

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