ラッカー塗料とは? メリット・デメリット、用途について紹介!
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ラッカー塗料とは

ラッカー塗料とは、トルエンやアセトンなど揮発性の高い溶媒に、アクリル樹脂やニトロセルロースを溶かした、揮発性を利用し乾燥させる揮発性塗料のことを指します。

ラッカーという名称は、分泌物が製造に使われていた「ラックカイガラムシ」という昆虫に由来しています。生産現場や建築でのイメージが強い塗料ですが、ラッカー塗料は他塗料より比較的取り扱いやすいことから、プラモデル等趣味用品やDIYでもよく使われています。

また最近では、ホームセンターだけでなく、100円均一ショップでもスプレー缶の取り扱いがあり、手に入れやすく使いやすい塗料です。

ラッカーとニスの違い

ラッカーとは揮発性を利用し乾燥させる揮発性“塗料”で、ニス(ワニス)は樹脂と溶剤を主成分とした、揮発性して素材表面に膜を作る“コーティング剤”となります。

どちらも塗料で意味合いは変わりませんが、ラッカーは目的部分へのカラー付けをメインの目的とし、一方ニスは木材用塗料として木材表面を保護しコーティングする目的で使用されます。塗装の際はラッカー、仕上げはニスがメインの使い方となります。

ラッカー塗料のメリット

乾燥が早い

ラッカー塗料は揮発性の高い溶媒を使用していることから、乾燥がとても速く扱いやすいというメリットがあります。乾燥すると表面が硬化し、耐久性を高めることができます。その結果定期的な塗装作業が不要となり、塗装後のメンテナンスも容易となります。

光沢がでる

ラッカー塗料の乾燥後、表面を磨き上げることで光沢のある表面に仕上げることができます。光沢を出す目的でも使用されるニスを使用せずとも、ラッカーのみで光沢を出すことができるので、1塗料で満足のいく仕上がりになります。

スプレー式ラッカースプレーで更に使いやすい

乾燥しやすいことから刷毛塗りだと塗りムラが出やすいですが、スプレータイプであれば容易に塗装作業が可能です。厚塗り感が出にくく、1面に塗布しやすいので初心者の方も扱いやすくなっています。

ラッカー塗料のデメリット

耐候性がない

ラッカー塗料は他塗装と比べ乾燥が早い分、塗膜表面が薄いため天候に左右されます。特に天候の影響を大きく受ける屋外での使用はおすすめしません。また時間の経過とともに、塗装表面が白く濁るブラッシング(白化現象)を引き起こす可能性もあります。

シンナー臭が強い

ラッカー缶を薄め液で希釈し使用する場合にシンナー薄め液をよく使用しますが、シンナーを使用するため希釈後もシンナー臭が強く残ります。塗装後乾燥するとシンナー臭はほとんど感じられませんが、塗装する際には保護マスク等を行い直接吸い込まないようにしましょう。

耐シンナー性がない

塗料の希釈に使用するシンナーですが、ラッカー塗装後に表面が硬化した後でもシンナーに対する耐久性はないため、表面が溶けてしまいます。塗装後表面でのシンナー取り扱いは極力避けましょう。

ラッカー塗料とその他の塗料との違い

アクリル塗料

アクリル塗料は塗料にアクリル樹脂を溶かした塗料で、他塗料と比較し低価格な塗料です。30年ほど前から使用されていますが、近年は多くの塗料が低価格で販売されていることから、あまり使用されていない塗料です。

低価格でコスパが高く、重ね塗りしやすい反面、塗装の劣化が早く、塗膜のヒビが入りやすく、対候性がないため、定期的な塗り替えが必要となります。

水性塗料

水性塗料は、主成分が水で、塗料希釈の際に使用されるシンナーなどの有機溶剤が含まれていない(または含有量の少ない)塗料です。健康的問題なく安心して使用できる塗料ですが、塗膜の持ちが悪く、定期的メンテナンスが必要となります。

また雨で塗料が流れてしまうため天候が悪い日は作業できず、乾燥にも時間がかかるため、天候を見極めて作業を行う必要があります。

エナメル塗料

エナメルは合成樹脂を主成分とし、顔料・溶剤を溶かした塗料です。光沢の出る塗料ですが、他塗料と比較し乾燥にかなりの時間を要します。

独特なにおいがあるだけでなく、プラスチックなど物によっては割れてしまう可能性があるため、使用前に材質を調べておく必要があります。

ラッカー塗料の用途

金属

ラッカー塗料との組み合わせで一番相性の良いのが金属です。ラッカー塗料を使うことで金属の雰囲気を塗料で変えることができるので、シルバーのバケツや色落ちした金属などの塗装に用いられます。

家具

ラッカー塗料は、塗装後に表面が硬化し、磨き上げることで光沢が出ることから、タンスやテーブル、椅子などの家具にも用いられています。木材との相性も良く、美しい仕上がりになります。

外壁

ラッカー塗料は乾燥が早いだけでなく、塗装表面が硬化しある程度の強さがで出るため、外壁の塗装にもよく用いられています。

プラスチック

プラモデルなどプラスチックを使用した物でも取り扱いやすいラッカー塗料は、カラーが豊富なだけでなく、乾燥しやすいので細かな部品の塗装にも適しています。

楽器

ラッカー塗料は磨き上げることで光沢が出ることから 、ギターなどの楽器の塗料としても用いられています。

ラッカー塗料の使い方

主に刷毛塗りタイプとスプレータイプの2種類があります。

刷毛塗り

塗装に使用する塗料、塗料を入れる容器、刷毛を準備します。このとき、塗料を入れる容器にビニール袋を入れておくと、塗装後の片づけを容易に行うことができます。

ラッカー塗料を希釈する必要がある場合、塗料の必要分を容器に分け、シンナー等薄め液で希釈します。

使用前には全体を混ぜ合わせ、刷毛塗りを行います。ラッカー塗料を塗装した後は地域によって処理の方法が変わるため、その方法に合わせ処分しましょう。

スプレータイプ

スプレータイプは、パッケージから出した後そのまま使用が可能です。広範囲に飛散するため、塗装の範囲が決まっている場合は事前にマスキングしておくと範囲外の塗布を防ぐことができます。

ラッカー塗料を使用する上での注意点

ラッカー塗料は他塗料と比較し乾燥しやすいメリットがある反面、塗装する際は固まりやすく塗りムラが出やすくなります。塗料を乾燥させないよう注意しながら、手早く作業を行うことで塗りムラを防ぐことができます。

またラッカー塗料はシンナー等有機溶剤を使用しているものが多いため、有機溶剤による体調不良が出る可能性があります。作業を行う際は必ず通気性の良い場所で行うと共に、健康的に気になる際は防護マスクなどを使用し、健康的問題が出ないよう事前に対策を取りましょう。

最近ではホームセンターなどでも作業できるスペースが作られているので、そのような場所を活用しましょう。

まとめ

他塗料に比べ、比較的取り扱いやすいラッカー塗料。扱える材質も多く、趣味用品やDIYなどで活用しやすく、身近な塗料になりつつあります。手軽に扱える半面、長期的メンテナンスが必須の塗料で、物に合わせた管理が必要です。

ただ、気をつける点をしっかり理解し取り扱うことで、様々な用途に活用でき、自分の想像を形にすることができます。ぜひ、ラッカー塗料を使用し、身の回りの物をより愛着の湧くカラーに変化させてみてはいかがでしょう。

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