多彩模様塗料とは?特徴やメリットデメリット、用途などを紹介!
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こんにちは!今回は、「多彩模様塗料」についてご紹介します。

多彩模様塗料とはどのような塗料なのでしょうか?この記事を読みながら、一緒に学んでみましょう。

多彩模様塗料とは

多彩模様塗料とは、主に外壁塗装に広く用いられており、2色以上の液状、もしくはゲル状になった色の塗料と4色から5色、6色などの細かい色がついたチップが混ざっている塗料です。

多彩模様塗料を使用して塗装すると、まるで天然石材を使用したナチュラルな風合いを持つ外壁になり、その見た目は本物の石や岩を想起させるほどです。多彩模様の美しさとチップによる凹凸が一度の塗装で実現できるので、優れたデザインを低コストで実現させるためには最適の素材と言えるでしょう。

多彩模様塗料の種類には、マーブル、ペグマタイト、グラニュライト、ボーキサイト、ダイオライト、シーナイト、トラカイト、アイアンストーン、キンバーライト、ホルンフェルスなどがあります。多彩模様塗料の使用場所としては、サイディング壁を中心にモルタル壁、コンクリート壁、内装など広い範囲に使用されています。

多彩模様塗料の特徴・メリット

多彩模様塗料は、水性の塗料であるため油性塗料特有の強い臭いがありません。そのため施工における安全性が高く、また軽量性のシリコン樹脂を使用していることから建物にも、環境にも優しいという特徴があります。

また先ほども紹介したように、天然石を想起させる美しい風合いが出せる点で、その意匠性が大きな魅力となっています。サイディング以外にも、コンクリートやモルタル、鉄部にも使用できる柔軟性があり、外壁を選ばない点も魅力的です。

多彩模様塗料は、耐久性の高さもメリットとして挙げられます。通常の塗料で15年程度、長いもので20年程度の耐久性がありますが、その理由は高耐候性シリコン樹脂を使用しているためです。高耐候性シリコン樹脂を使用することで、外壁に付着する汚れを少なくすることができ、劣化に強いというメリットがあります。

多彩模様塗料のデメリット

多彩模様塗料には先に挙げたようなメリットがある一方、デメリットも何点かあります。まず一つは、塗装時のコスト面・塗装にかかる作業時間です。

コスト面に関して言うと、通常の塗料よりも多彩模様塗料の価格が高いことは否めません。1平方メートルあたりの単価で5,000円から6,000円ほどかかってしまうため、塗装に掛かるコストを気にする方にはあまりおすすめすることはできません。

もう一つのデメリットとして、作業の工数が多いことが挙げられます。

多彩模様塗料はきれいに仕上げるために、表面接着剤を使って白やクリーム、グリーンなどの単色のベース色を塗ったあと、その上から多彩模様の塗料を2回ほど塗装します。2回塗りをする理由は、色ムラを避けるためです。きれいに仕上げるために2回塗りは欠かせない工程となり、通常の塗装の2倍以上の時間がかかるため、その分作業コストが上がってしまいます。

このように多彩模様塗料は、そのコストと作業時間の長さがデメリットであると言えるでしょう。

多彩模様塗料の用途・使い道

多彩模様塗料の用途・使い道は、サイディング壁への塗装がメインです。サイディングはコンクリートやモルタルなどの外壁材の中でも耐用年数が長く、デザインも豊富なことから外観イメージを塗装によってさまざまな形に演出できます。

サイディングのデザイン性をそのままに、べた塗で単色塗りを行い、その魅力を「生かし切れていない」場合もありますが、単色塗りではサイディングがもつ本来の魅力を出せません。
多彩模様塗料を用いることで、もともとサイディングが持っている意匠性をさらに引き立てることも可能です。

長年単色塗りをしたサイディング壁でも、外壁の塗り直しを行う際に建物そのものの印象をガラッと変えることができますので、新築住宅のような目新しさを出したい場合に非常に有効です。実際に多彩模様塗料はそういった用途で広く用いられています。

多彩模様塗料の種類

多彩模様塗料はさまざまメーカーから製品が出されています。

たとえば日本ペイント社の水性ペリアートUV水性シリコン系多彩模様塗料は、環境に優しく臭みがない点が特徴の塗料で、窯業系サイディングとの相性が良いのが特徴です。美しさを出したいときに広く用いられ高意匠性、防藻・防かび性などの特長も備えています。

ほかには水谷ペイント社のラテラトーン水系多彩模様仕上塗材は、耐候性に優れたアクリルシリコン樹脂エマルションという素材を使っていて、優れた耐久性を持っています。RC面やPC面にも利用できる柔軟性が特徴です。

このように多彩模様塗料はメーカー各社の製品特性を生かし、目的に合わせた製品を使うことで理想的な外壁づくりに役立ちますが、通常の外壁塗装以外にも建物内部にも利用できます。

内装に多彩模様塗料を用いることで、独特の高級感とその耐久性や汚れにくさから綺麗な内装の維持にも役立てることができます。

多彩模様塗料を扱う際の注意点

多彩模様塗料を扱う際の注意点は、慣れた職人さんに施工してもらう必要がある点です。

吹き付けによる塗装となりますが、慣れていないと部位によって吹きムラが発生してしまいます。塗料が厚すぎるあるいは薄すぎる部分がところどころ散見されれば、意匠性の高い塗料が台無しになってしまいます。多彩模様塗料に慣れた業者に塗装工事を依頼するとよいでしょう。

またサイディングの種類によっては、もともとサイディングが持っているデザイン性からどうしても多彩模様塗料が合わない素材も出てきます。この点は施工会社と相談して決めてみてください。

あとはデメリットとのところでも書きましたが、職人の手間がかかるため工事費用が高くなる点と、塗料自体のコストも高くなってしまう点に注意しなくてはなりません。

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